フィルター、特に角型フィルターにはグラデーションを生かしたフィルターを含め、代表的な7種類のフィルターがあります。それぞれの特徴と作品例、製品をご紹介します。
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IR NDフィルター:長時間露光による多彩な表現を可能に
IR NDフィルターは、両面にナノコーティングを施した高解像光学ガラスを使用。長時間露光による多彩な表現を可能にします。IR技術により、現実に忠実で色彩豊かなイメージが得られます。
ミディアムGNDフィルター:特定部分だけの光を抑え空などの表現を多彩に
ミディアムGNDフィルターは縦長角型フィルターで、明るい空など構図の特定部分だけの光を抑えることができます。それにより、構図のそのほかの部分が露光不足にならずに撮影することができます。水平線や地平線から空に突き出す建造物、山などがある場合に特に有効なフィルターです。明部から暗部への移行は、ソフトNDとハードNDの中程度の強さです。
ソフトGNDフィルター:特定部分の明るさとの境目を、なだらかに表現
ソフトGNDフィルターは、明部から暗部へのなだらかな変化を特徴とするフィルターです。山並みを含む風景など、明るい空から暗い前景まで、明度の変化がゆるやかな場面で役立ちます。
ハードGNDフィルター:明部と暗部の境界をくっきりと表現
ハードGNDフィルターの特徴は、明部と暗部の境目がはっきりしていることです。水平線を含む構図など、境界がはっきりとしている場面で役立ちます。
リバースGNDフィルター:日の出や日の入り、強い光を伴う表現に
リバースGNDフィルターはハードGNDフィルターとよく似ていますが、暗部がフィルター上部に向けて薄くなっているという特徴があります。日の出や日の入りなど、水平線付近の光が最も強い場面に対応するために開発されたフィルターです。
ナチュラルナイト:美しい夜景のために、光害をカット
水銀灯、ナトリウム灯などの街灯りは、美しい夜空を台無しにします。ナチュラルナイトフィルターは、これら光害の元となる波長の光のみをカットし、美しい夜空の撮影を可能にします。
高解像度PLフィルター:不要な反射をカットして、被写体を鮮やかにとらえる
PL(偏光)フィルターは不要な光の反射を除去します。これにより、光が反射している被写体の色彩および質感を、より鮮やかに捉えることができます。日東電工製の偏光フィルムをコーティングした高解像光学ガラスを使用しています。